
なつかしい再会。20年前の小さな患者さんが今は双子のママに
パール小児歯科 院長の伊藤です。
先日、とても嬉しい再会がありましたのでご紹介させて頂きたいと思います。
当医院で行っているリトミック(音楽を使った子どもの感性と発達をうながすレッスン)に参加されたお母さまが、終了後に「先生にご挨拶したい」とスタッフにお声をかけくださいました。
連絡を受けキッズルームへ向かうと、そこにいたのはなんと20年以上前に診療させていただいていた懐かしい患者さんでした。
当時の彼女はまだ5歳で、初めの頃は不安そうに涙をこぼしていたのですが、毎回がんばって通ってくれて、少しずつ笑顔で診療台に座れるようになりました。
その成長をそばで見守ることができたことは、今でも心に残っています。
そんな彼女が、今では立派なお母さんとなり、なんと双子の女の子を連れて来てくれたのです。
昔話に花が咲き、当時を知る保育士や歯科助手も加わって、話はますます盛り上がりました。
ご家族のことや今の暮らしについて語り合ううちに、親戚に久しぶりに再会したかのような、懐かしく温かい気持ちになりました。
すると彼女が「今、弟も近くにいるから呼んでもいいですか?」と一言。
思いがけない申し出に驚きつつも「ぜひ!」と快くお迎えすることにしました。
しばらくして現れたのは、当時3歳だった弟さん。やんちゃ盛りで、診療中は泣いたり暴れたり…毎回スタッフ4~5人でなだめたりしながら対応していたことを、今でもよく覚えています。
お話している中で、現在は飲食業のオーナーとしてご活躍されているとのこと。
小さな頃に出会ったご兄妹が、それぞれ大人になり、親となり、そして社会の中で立派に歩まれている姿を見られたことは、私たちにとって本当に感無量でした。
こうして患者さんとの再会を通し、時間の流れを感じると同時に、この仕事の素晴らしさを改めて実感します。
これからも、子どもたちの「今」を大切しながら、未来へとつながる診療を続けていきたいと思っています。