光や音・味などの刺激に敏感(繊細)なお子さんに対しての診療について
お子さんの中には、光や音・味など刺激が過剰に感じ、不快・苦痛に感じることがあります(例として、皮膚感覚が敏感なお子さんは「この服、チクチクして着たくない」と訴えるなど)。
保護者の方からのご相談、又はお子さんの様子から、あることに対して不快に感じていると思われた場合は、無理に治療を進めず、負担にならないような方法で進めていきます。
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味覚が敏感で、フッ素の味が苦手なお子さんは、無味タイプ又はフッ素塗布を行わないようにします。
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強い光が苦手なお子さんは、医療用ライトを消すか、アイマスクをして頂き、目に光が入らないようにします。
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お口の中に指や器具を入れると「オェ」と吐きそうになる嘔吐反射(えずく)が出てしまうお子さんは、横にならず体をまっすぐになるよう、座ったままなどで対応します。
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バキューム(唾液を吸い取る吸引機)が苦手なお子さんは、使用を控え、その都度お口をゆすいでもらいます。
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恐怖心の強いお子さんは、親御さんに抱っこして頂いた状態で、一緒にユニットに座って頂き治療を行います。
お子さんが安心して治療を受けられるよう、寄り添った診療を行っています!
ここ10年、お子さんと触れ合う中で上記でご紹介した感覚を持ったお子さんが増えてきたように感じました。
いわゆる、HSP/HSC(Highly Sensitive Person/Child)、ASD(自閉スペクトラム症)などの感覚が敏感という特性を持っている人々です。
なぜ、増えてきているのかは専門家に譲るとして、このような人々がいるという理解がないと「治療を受けたくないために大げさに反応している」と考え、そのまま診療を進めてしまうと、お子さんの心を傷付けてしまう可能性があります。
当医院では、診療中の反応から不快に感じていると思われる事に対して代わりの方法を検討し、それぞれのお子さんに寄り添って診療を進めていきます。